「毎日記事を更新しているのに、なかなかGoogleにインデックスされない(検索結果に出ない)」
「新記事を公開しても、順位がつくまでに何週間もかかってしまう」
もしあなたがこのような悩みを持っているなら、記事の内容以前に「サイトの道案内」ができていない可能性があります。
Googleの検索エンジンは、人間ではなく「クローラー」と呼ばれるロボットがサイトを巡回して情報を集めています。
つまり、どれだけ素晴らしい記事を書いても、ロボットがそのページにたどり着けなければ、その記事はWeb上に存在しないのと同じなのです。
今回は、テクニカルSEOの中でも特に重要な「クローラビリティ(巡回のしやすさ)」と「XMLサイトマップ」の最適化について、専門用語を噛み砕いて解説します。
クローラビリティとは?Googleへの招待状
クローラビリティとは、Googleのロボット(クローラー)がいかにスムーズに、あなたのサイト内を移動できるかを表す言葉です。
イメージしやすくするために、あなたのブログを「お店」に例えてみましょう。
- クローラビリティが低いサイト
看板がなく、通路が迷路のようで、奥にある商品(記事)にたどり着けない店。 - クローラビリティが高いサイト
入り口に詳細なフロアマップがあり、通路が整理され、すべての商品棚へスムーズに行ける店。
アフィリエイトで稼ぐためには、まずこの「フロアマップ(サイトマップ)」をGoogleに渡し、通路(リンク)を整備する必要があります。
必須設定:XMLサイトマップの送信
最初に行うべきは、「XMLサイトマップ」の作成と送信です。
これは読者向けの目次ページ(HTMLサイトマップ)とは異なり、検索エンジンに「ここにこんな記事がありますよ」「この記事は今日更新しましたよ」と伝えるための、検索エンジン専用のファイルです。
手順:プラグインを使って自動化する
WordPressを使っている場合、手動でコードを書く必要はありません。以下のいずれかの方法で自動生成しましょう。
- SEOプラグインを使用中の方
「SEO SIMPLE PACK」や「All in One SEO」、「Yoast SEO」などの設定画面で「サイトマップを有効化」するだけです。 - 専用プラグインを使う方
「XML Sitemaps(旧 Google XML Sitemaps)」というプラグインを導入します。
Googleサーチコンソールに登録する
サイトマップを作成しただけでは不十分です。Googleサーチコンソール(Search Console)で、「これを使ってください」と申告する必要があります。
- ステップ1:Googleサーチコンソールを開く
- ステップ2:左メニューの「サイトマップ」をクリック
- ステップ3:URL入力欄に「sitemap.xml」と入力して送信ボタンを押す
ステータスが「成功」になれば完了です。これで、あなたが記事を更新するたびに、Googleへ通知が届く仕組みが出来上がりました。
内部リンクで「クローラーの通り道」を作る
サイトマップは「地図」ですが、実際にクローラーが移動するのは「リンク」という道路です。
ここでおろそかになりがちなのが、内部リンク(自分のサイト内の記事同士をつなぐリンク)です。
どんなに良い記事でも、どこからもリンクされていない「孤立したページ」は、クローラーが発見しにくく、評価も上がりません。
| NGな構造 | 理想的な構造 |
|---|---|
| トップページからしか行けない (階層が深すぎる) |
関連する記事同士が 網の目のように繋がっている |
| 孤立している記事がある (リンク切れやリンクなし) |
すべての記事へ 2〜3クリック以内で到達できる |
パンくずリストも重要な道標
記事の上部に表示される「ホーム > カテゴリ > 記事タイトル」という表示を「パンくずリスト」と呼びます。
これは読者のためだけでなく、クローラーにとっても「今どのカテゴリ(階層)にいるのか」を理解するための重要な手がかりです。
WordPressテーマの設定で、必ずパンくずリストを表示するように設定しておきましょう。
注意:robots.txtで拒否していませんか?
最後に一つ、注意点があります。
稀にあるトラブルとして、「robots.txt」という設定ファイルで、誤ってクローラーをブロックしてしまっているケースがあります。
WordPressの管理画面にて、
「設定」→「表示設定」→「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」
この項目にチェックが入っていると、Googleはあなたのサイトを登録しません。
サイト構築中はチェックを入れることもありますが、公開時は必ずチェックを外してください。
まとめ:見つけてもらえなければ始まらない
テクニカルSEOと聞くと難しく感じるかもしれませんが、やるべきことはシンプルです。
- XMLサイトマップをプラグインで生成する
- サーチコンソールに送信する
- 記事同士を内部リンクでつなぐ
これらは一度設定して習慣化してしまえば、あとは自動的に機能します。
「良い記事を書くこと」に集中するためにも、まずはこの土台作りを完了させ、Googleにあなたのサイトを正しく認識してもらいましょう。

