ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)とは、GoogleにWEBサイトをインデックスさせるために必要なルールを記したもので、検索エンジンに適切に評価されるための基本的な方針が書かれています。
つまり、ウェブマスター向けガイドラインに沿ってWEBサイトを作れば、Googleに評価されやすくなり、SEOの効果が期待できるというわけです。
SEO対策においては最も重視すべき指標と言っても良いでしょう。
ウェブマスター向けガイドラインはGoogleの指針
日本でSEOをするのなら、圧倒的なシェアを誇るGoogleとYahoo!の検索結果で上位を目指すのが一般的です。そして一部のキーワードを除いて検索結果はどちらも同じ内容が表示されます。
これは、Yahoo!もGoogleの検索結果を表示するアルゴリズムを導入しているためです。
つまり、Googleがサイトに求める内容が詰まったガイドラインを読み解けば、自分のサイトに「何が足りていて」「何が不足しているのか」が必然的に分かるようになります。
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どこで読めるか?
Googleの公式ブログウェブマスター向け公式ブログ(日本語版)で大々的なアップデートや方向性が述べられているので大抵のことはここで分かるはずです。
注意したいのが、英語サイトにしか載っていない情報であったり、TwitterでGoogleに勤務するSEO担当者個人のアカウントから発信される内容が非常に有意義なこともありますので、前述のブログだけが全てとは限らない事です。
ガイドラインは答えが載っている訳では無い
ガイドラインにはサイトに求める方向性は書かれていますが、必ずしも明確な答えとは限りません。
- タイトルの文字は〇文字以内
- 文中に狙うキーワードは〇%以上入れる
- 被リンクは〇個以上は最低でも貰う
のような、定量的な指針はまず無いため、ガイドラインの意図を汲み取り、どうやって自分のサイトに落とし込むべきか。は考えなくてはなりません。
2つのガイドライン
ウェブマスター向けガイドラインには、大きく分けて2つのガイドラインがあります。
ポイント
- 一般的なガイドライン
一般的なガイドライン
一般的なガイドラインは、主にGoogleがWEBサイトを発見して、内容を正しく理解して、インデックスするために必要な内容を中心に書かれています。
一般的なガイドラインでは下記について言及しています。
ポイント
- Google がページを検出できるよう手助けする
- Google がページを理解できるよう手助けする
- 訪問者がページを利用しやすいよう手助けする
品質に関するガイドライン
対して品質に関するガイドラインでは、Googleやユーザーを欺くような不正行為、偽装行為について書かれています。
NGポイント
- ブラックハットなどの順位を不正に上げる行為
- 隠しテキストや隠しリンク
- コンテンツの自動複製、無断複製
- ページに関係ないキーワードの詰め込み
- 不正なリダイレクト
など、ページやコンテンツを作る際に行ってはいけない行為が書かれています。
また、書かれていること以外でもGoogleやユーザーを欺く行為はペナルティの可能性があるとも書かれていますので、抜け道で順位をあげようとしてもいずれは規制される可能性は大です。
意図せずこれに該当する行為となってしまった場合も、当然対象となってしまいますので、Googleが何を不適切としているかを予めしっかりと理解しておきましょう。
一般的なガイドラインのポイント
ではそれぞれのガイドラインについてポイントを解説していきましょう。
まずSEO施策の基本となる「一般的なガイドライン」について解説をします。
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドをしっかり読もう
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドには検索エンジン(Google)に認識されやすいサイトを構築するための基本的なことについて書かれています。
これはSEO施策において基本的なことであり、最も効率的な施策です。
スターターガイドには主に以下のようなことが書かれています。
このポイントを中心に施策をまず行っていくべきでしょう。
ポイント
- Googleがコンテンツを見つけやすいようにサイトマップを作成する
- Googleやユーザーが内容をきちんと理解できるよう、titleやdiscription、alt属性などの説明を入れる
- 構造化データを用いてサイトを構築する
- 権威性や専門性を意識してコンテンツの質を向上させる
- 各種デバイス向けにサイトを用意する
- モバイルフレンドリー対応をする
それ以外にも常時SSLを導入や、シンプルなURL構造の維持、重複コンテンツを避けるなどについても触れられています。
品質に関するガイドラインで押さえておくべきポイント
品質に関するガイドラインではSEOにおける偽装行為や不正行為について書かれています。
根本的な考え方として「ユーザーの利便性を最優先にし、ユーザーをだますようなことをしない」と書かれています。
具体的には以下のようなことが書かれています。
NGポイント
- 自動生成されたコンテンツ
- リンクプログラムへの参加
- オリジナルコンテンツがほぼないページ
- 隠しテキスト、隠しリンク
- 無断複製されたコンテンツ
- キーワードの乱用
このような偽装行為や不正行為について制限をしています。
ガイドラインに書かれていないものでも不正と判断された場合、Googleはこれに対して制限をすることもあります。
また不正と認識していなかった場合でも制限の対象となりますので、ガイドラインの方針や内容はしっかりと理解をしておくようにしましょう。
SEOは時間が掛かるといわれる理由
SEOで評価されるのには、トラフィックや被リンク等の外部対策の実績がたまるまでに時間が掛かるといわれる以外に、このような指針を自分の中に落とし込むのに時間(=経験)が必要という事も挙げられます。
中級者以上になると、書こうとしている記事や構成がガイドラインに対して適切か。というのは一つ一つ調べなくても判断できるようになりますが、初めて間もないうちは確認しながらの作業になりがちです。
ここで挫折してしまうアフィリエイターも多いですが、反対にここを乗り越えたステージに立っているアフィリエイターも一気に減るので、まずはアフィリエイトで稼げるようになるための過程と割り切って、実直に向き合ってみてください。
ウェブマスター向けガイドラインはSEO施策の基本
基本的にウェブマスター向けガイドラインを要点を押さえつつ、活用してサイトを作ることで、サイトのクローラビリティやユーザビリティが向上します。
このガイドラインを無視することはGoogleに評価されづらくなり、検索ユーザーが見つけにくいサイトとなるため、SEOでの集客はあまり望めません。
サイトがなかなか上位表示されない…と悩んでいる方は一度ウェブマスター向けガイドラインを見直し、対策ができていないところがないかチェックしておくと良いでしょう。