「YMYL」とは「Your Money Your Life」の頭文字を取った略語で、お金や生活に関わるジャンルのことを指します。
2017年12月6日のGoogleによる「医療・健康分野の検索結果を改善するアップデート(通称:健康アップデート)」により、医療・健康に関わるページの検索結果に大きな変動が起きました。
このジャンルが含まれる「YMYL」に関わるページは、今後必ず意識をすべきトピックであることは間違いないでしょう。
YMYLとは?
Googleは「ユーザーファースト」を重要としており、
ユーザーにとって「有効な情報を最適な形で提供する」ことが重要だと言っています。
特にYMYLは人々の安定した健康や経済に対して大きな影響を与えうるジャンルとして、他のジャンルよりも評価水準がかなり厳しく、上位表示の難易度が格段に上がるジャンルです。
YMYLに該当するジャンル
YMYLに該当するジャンルとしては以下が挙げられます。
該当ジャンル
- ショッピングまたは金融取引ページ
- 財務情報ページ
- 医療情報ページ
- 法的情報ページ
- 重要なニュース記事または公的/公的情報ページ
- 児童養子縁組、自動車安全情報など
- 「人種」「宗教」「ジェンダー」等に言及するページ
- フィットネス・栄養に関するページ
- 副業や就転職
- 結婚、離婚
- 賃貸・引っ越し
などがあり、法律が存在する分野においては、影響があると考えて良いでしょう。
今後もYMYLに追加されるジャンルは増えてくる可能性はあります。
そのせいで検索ユーザーが信ぴょう性のある情報に辿り着けなくなり、大問題になっていたことがあったんだよ。
そういった問題を解決するために設定されたのが「YMYL」というジャンルなんだよ。
このようなジャンルにおいては、特に「E-A-T」という要素を今まで以上に配慮する必要性が出てきます。
E-A-Tとは?
今後SEO施策を行う上で非常に重要とされる要素が「E-A-T」です。
専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った略語で、この3つが考慮されたページは評価されやすいことを明示しています。
専門性 | テーマが統一され、ユーザーにとって有効な情報が網羅されている。提供している情報の価値の深さを評価。 |
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権威性 | そのジャンルで信頼かつ権威がある者が作成する、あるいは評価するコンテンツは価値が高いとする。 |
信頼性 | オリジナル性が高く、コピーや模倣でない。 また、専門家として認知されている、信頼されていることを評価。 |
アフィリエイトとYMYL
「E-A-T」と考慮すべきとはいえ、現在YMYLジャンルにおいて上位表示されているのは、「公的機関」や「専門機関」で占められており、この中で上位表示を狙うのは極めて難しいでしょう。
では、アフィリエイトで稼ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
複合キーワードを狙う
まずYMYLジャンルで狙うキーワードを選定する際、ビッグワードで上位表示するのは難しくなります。
【狙いにくい理由】
- 公的機関、専門機関が上位を占めている
- 検索意図が曖昧なため、上位表示にはサイトの評価が高い必要がある
YMYLジャンルのキーワードで対策を取るならば、複合キーワードに分解をして、明確な検索意図に細分化をさせることで、狙いやすいキーワードを特定していきます。
その時、上位に公的機関や専門機関がないキーワードを選ぶと良いでしょう。
また、コンテンツは検索キーワードで検索して来訪するユーザーが求める内容になっていることが必須です。
せっかく内容が濃いものであっても、検索ユーザーが求めていない内容であれば意味がありません。
検索キーワードのニーズをしっかりと反映した内容にしましょう。
だから、なるべく簡単な分かりやすい表現で緩めてあげることも大事だよ!
専門性(Expertise)を高める
サイトやコンテンツは、様々なジャンルを取り使うのではなく、一つのテーマに特化し、専門性を高めるようにしましょう。
特に専門性を意識したサイト作りがSEO対策の中では重要となります。
権威性(Authoritativeness)を高める
権威性とはコンテンツの内容そのものではなく、その内容について「誰が言及しているか」を評価するものです。
- 専門家(著書出版歴やネット上での発信力があると有効)による執筆や監修
- そのジャンルにおいて権威のあるサイトからの被リンク
- 他サイトで自サイトが「有益である」と言及されている
以上の要素により権威性の評価が向上します。
信頼性(Trustworthiness)を高める
サイトの信頼性を高めるためには、運営者や著者情報を明示するようにしましょう。
運営会社や著者情報のプロフィールをしっかり作り込み、記事にも著者プロフィールの紹介を掲載するようにします。
掲載情報
- コンテンツ公開日・更新日
- 会社の住所
- 担当者名
- メールアドレス
- 電話番号
- サービス名
- 従業員数
- 著者写真
などが開示対象となります。
また、コンテンツ内で情報を引用する場合は信頼できる機関(公的機関など)から必ず引用するようにしましょう。
その際、情報の引用元はしっかり開示するようにしましょう。
公開したときは正しくても、時間が経って古い情報になると誤っている内容になることもあるから、こまめに情報をチェックして新しいものに更新しようね!
YMYLジャンルは緻密な戦略を
現在は、アップデートが繰り返され、検索の意図にあったサイトが表示されやすくなりました。
読者のことを真剣に考えて本当に良い情報を提供できるサイトこそ、良いサイトです。
YMYLジャンルの対策はとても大変なので、SEO集客以外にもSNSを活用するなどの緻密な戦略が必要となるでしょう。
また、報酬獲得において効率化を目指したいと考えるならば、YMYL以外のジャンルでも検討をすると良いでしょう。