サイトでアフィリエイトをするというのは、アフィリエイト手法として最もポピュラーな方法のため、SEOという言葉は嫌というほど耳にしているかもしれませんね。
そこで、改めてSEOで上位表示を目指すなら押さえるべきポイントを紹介します。
SEO対策の基本と考え方
検索クエリと記事の関連性はあるか
検索クエリというのは、オーガニック(検索エンジンの検索)からのサイトに訪れた際、どんなキーワードでアクセスしたかという意味です。
検索エンジンはユーザーにとって有益なサイト(情報)を提供することが使命となるので、ここでクエリ(ユーザーの検索意図)に対して必要と思われるサイトを出すことに全力を注いでいます。
反対に、クエリとアクセス先のページの内容に齟齬があると思われるサイトは極力上位に表示はしたくないと考えます。
実際にサイトを運営してアナリティクス等でクエリを確認すると、思ってもいなかったキーワードで多くの流入がある場合があります。そのような時には、キーワードから想像するユーザーが期待しているであろう内容と記事にズレは無いかを確認する必要があります。
ただし、そこで記事に修正を加えてしまうことで、”今度は記事とサイトの方向性にギャップが生じる”という可能性もあるので注意しましょう。
記事にオリジナリティはあるか
いわゆる、パクリ記事ではSEOがうまくいかないことは想像に難くありません。
しかし、狙いたいキーワードがある場合は、どのようなコンテンツが好まれ、どのようなニーズがあるかを知るために競合サイトを参考にすることもあり、コンテンツを見直す場合はどうしても競合サイトと似通った構成になってまいがちです。
そのため既に競合がひしめくキーワードに参入する場合は、運営者自信の見解や分かりやすさ等でしっかりとオリジナリティを出せるような記事を作りましょう。
スマートフォンを意識しているか
2018年のGoogleアップデート(モバイルファーストインデックス)で、サイトの評価はスマートフォンで行うと公式にアナウンスがされました。
これにより、今までPCで見た時の表示だけを注意していた方は、よりスマホでの表示も意識しなければならなくなりました。
当然PCとスマホではデバイスによるとはいえ、明らかにPCよりも表示領域が狭くなるため、ユーザビリティは新たな視点で見る必要があります。
また、SEOについてはスマホを中心に考えれば問題無いですが、アフィリエイトする案件によってはPCで成約する可能性が高いものもあるため、PC版をおざなりには決してできません。
E-A-Tを意識する
E-A-Tというのは、Googleが公式に発言しているSEOの考え方で、特に2018年頃から注目されている用語です。
E-A-Tはそれぞれ、
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
という英単語の頭文字をつなげたもので、サイトの評価として重要視する項目のひとつとなっています。
どんな人が運営・ライティングをしているか、情報源は信頼できるか、表面的な内容だけではなく深堀りされているか、という事が見られます。可能な限りこの3項目全てを意識しましょう。
YMYLジャンルなら特にE-A-Tを
YMYLというの略語で、正式には『Your Money or Your Life』となります。
こちらもGoogleが公式に発言している項目になり、人々の幸福にとって特に大きな影響を与えかねないコンテンツをYMYLと定義しています。
出典:Google ウェブマスター向けガイドライン
それぞれの言葉が意味するものとしては、
- Money:財産・経済・収入など
- Life:生活(特に生命・健康)など
となります。
まだこれだけでは大雑把なので、更に細かく見ていくとこのような項目となります。
どんな情報?
- ・ニュースを中心とした最新情報
- ・法律、政治、市民生活に関するもの
- ・投資や融資、税金その他、財テクと言われる情報
- ・購入に関する製品情報、ECサイト
- ・医療、美容、健康に関するアドバイスや治療・医薬に関するコンテンツ
- ・個人や団体に関する、思想・趣向・機微情報または準ずるもの
- ・その他今後の人生に影響を与える恐れのあるもの
例:引越し、進学、就業など
どれも誤った情報が提供・拡散されてしてしまうと、その後の人生が一変してしまうものばかりですね。これらは特に前述のE-A-Tが重要視されますので、該当するジャンルでアフィリエイトをする時は安易に自分の知識だけで記事を公開しないで、必ず内容の正確さを調査するようにしましょう。
内部リンク(導線)は適切か
運営しているサイトで、関連記事やTOPに戻ったりするために必ず使用される内部リンクですが、しっかりとユーザー目線で考える事が大切です。
その一部を紹介しますと、
内部リンクのポイント
- ・次の記事、関連記事を読みたいのにリンクが分かりにくい場所に無いか
- ・ユーザーが今どの階層にいるかを知るために、パンくずリストを設置しているか
- ・その記事だけでは完結が難しく、別の記事も読んだ方が良い場合は補足記事を案内しているか
- ・ユーザビリティを良くするために、なるべく少ないクリックで各ページにアクセスが出来るか
- ・クローラーやユーザーに分かりやすくサイトの構造を伝えるためにサイトマップを用意しているか
- ・ページネーションを設けているか
- ・グローバルナビは適切か
- ・リンク切れ(403エラー、404エラー)は起こしていないか
- ・リンク切れがあった場合でもトップに戻す等のリダイレクト設定はされているか
- ・充実していない、またはユーザー向けでは無いページは “noindex” を設定しているか
PPCでアフィリエイトをする場合以外は、間違い無く内部リンクは多様することになります。
何となく、他のサイトでもやってるから、オシャレだと思ったから、という理由で内部リンクを設置するのでは無く、サイトに訪れたユーザーがサイト内を巡回する時に迷わない仕組みを作りましょう。
読み込み速度は遅くないか
Googleが、ページの読み込み速度もSEOの評価の対象とするようになってから久しいですが、最も簡単に出来る対策の一つに画像等のデータを圧縮して容量を軽くする。という対策が挙げられます。
サイトに使用する画像をそのままアップロードすると、大抵の場合は必要以上に大きな画像データをユーザーに読み込ませることとなります。その結果、サイトにアクセスし始めてから全文・全画像を読み込むのに時間が掛かってしまい、ユーザーにとって不快なサイトと思われてしまいます。
他には、初心者向けではないですが、サーバーの見直しやサイトによってはAMP化という方法もあります。
重たいサイトは、Googleの評価だけでなくサイト内を巡回しようとしているユーザーにとってストレスでしかありません。
できる限りサイトが重くなるような要素は最小限にして、快適なWEBサイトを提供してください。
セキュリティ対策はされているか
運営しているサイトが安全であるかを示す方法として、「SSL化」という方法があります。
GoogleもサイトのSSL化は強く推奨をしています。
「SSL化」はそのサイトで入力した情報等を不正に入手したりするようなサイトではない事の証明書になり、SSL非対応のサイトに訪れようとするとGoogleが警告をユーザーに表示します。
SSL化がされているか確認するには、URLが
- http~ ならSSL非対応
- https~ ならSSL対応
という方法で確認をするか、アドレスバーの左に鍵マークがあれば対応済みです。非対応の場合には「保護されていない通信」とインフォメーションの”i”のマークが表示されます。
それぞれのアイコンをクリックすると下記の画像のように説明を読むことができます。
導入の費用は掛かってしまいますが、年間で数千円からで始められるプランも多く、対応しているのとそうではないのでは雲泥の差がついてしまいますので、よほどの事情が無い限り導入はしたいところです。
分かりやすく簡潔に書かれているか
一昔前のSEOでは、
一昔前のSEO
- ・文字の中に狙いたいキーワードを○○%以上入れること
- ・文字量は○○文字以上にする
という方法もあり、今でも長い記事を書くことに躍起になる方がいますが、今の基本的な考え方は、「簡潔さ」も非常に大切です。文字数を稼ぐために同じような話を繰り返して記事を長くする、というのはスマートな方法ではありません。
ここで言う簡潔さというのは、大きく二つ要素があります。
ココがポイント
- ・記事のタイトルと目的に沿って必要だと思う項目はしっかりと入れる
- ・同一記事で重複する内容は省く(但し、必要と判断がされれば問題無い)
です。
ユーザーにとって疑問の解決に必要な内容であれば、1,000文字が良いとか1万文字が良いという事はありません。ですが、無駄な文章で情報量がたくさんあると思わせるような記事にはならないように注意してください。
必要であればリライトする
リライトは、一度公開した記事に加筆・修正を加えることですが、リライトが必要となる場合とそのメリットを紹介します。
まずリライトが発生する要因には次のようなケースがあります。
ココに注意
- ・公開した記事に誤字があった
- ・リンク先のURLがエラーになった
- ・参照元の記事を使うことが出来なくなった
- ・公式発表や新説、科学的な証明等で、既存の情報が誤ったものとなった。または、そもそもの内容が間違っていた。
- ・情報が不足していたため、付け加える必要がある
- ・見直した時にタイトルとコンテンツやキーワードに乖離があった
というような場合です。
いずれも、記事の内容がユーザーの求める情報では無いと感じた時点で、テコ入れをしましょう。
リライトをすることで、検索エンジンは古い情報も定期的に見直しているサイト運営者であるという評価が期待できるので、一度作ったら終わりでは無く、過去に書いた記事も自身の知識が最新のものか再確認するという意味も込めて定期的に確認しましょう。
色々な要素がSEOに影響をしていますが、全てはGoogleが掲げる『ユーザーファーストの具現化』のための施策となります。
小手先のつまらないユーザー目線ではないテクニックで上位表示を目指すのでは無く、長く愛されるサイト作りを続けましょう。