サーバーとは、Webサイトを表示させるために必要となる情報を格納しておく場所のことです。サーバーはドメイン(記事へのリンク挿入)と同じくサイトを作成するためには欠かせないものです。
ドメインがインターネット上の住所であれば、サーバーはその土地になります。現実世界でも土地がなければ、家は建たないし、住所もありませんよね?そのくらいサーバーは重要なものなのです。
また、サーバー用のコンピューター機器自体などをサーバーと呼ぶ場合もありますが、今回は上記の意味でのサーバーという用語を解説します。
サーバーの役割
ネットワーク上でデータを提供している側をサーバー、情報を受け取る側をクライアントと呼びます。つまり、今このページを見ているあなたがクライアントで、このページを提供している私たちがサーバーとなります。
ユーザーがサイトにアクセスしたり、メールを送ったりする際は、クライアントからの要求に対し、サーバーからサイトを表示するための情報(画像ファイルやHTMLなど)などが送り返されています。クライアントの要求に応じて情報を送ったり、クライアントの情報を保存したりなどすることがサーバーの主な役割です。
サーバーの種類
一口にサーバーと言っても、サーバーには多くの種類がありますが、アフィリエイトでの代表的なものは次の2種類が挙げられます。
Webサーバー
Webサーバーには、Webサイトを表示するために必要なHTML、CSS、画像などが格納されており、クライアントの要求に応じてそれらの情報をクライアントに送信する役割を担っています。Webサーバーがないとそもそもサイトを表示させることができないため、サイト運営には必須のサーバーです。
FTPサーバー
FTP(File Transfer Protocol)サーバーは、Webサーバーにファイルを送受信するために用いられます。Webサーバーはアクセスがあった場合に、クライアントに情報を送信するだけでしたが、FTPサーバーは、クライアントがサーバーにデータをアップロードしたり、サーバーからデータをダウンロードしたりすることが可能なサーバーです。
アフィリエイトにおいては、Webサイトを作成したりする際にWebサーバー上に新しいファイルをアップロードするためにFTPサーバーを使います。WordPressをアップロードしたり、画像のディレクトリを分けたりするときにFTPサーバーを使うので、アフィリエイターが使うサーバーとしては、WebサーバーよりもFTPサーバーを多く使います。
レンタルサーバー
サーバーをいざ設置しようとしても、サーバーの設置には高度な専門知識などが必要なため、主にレンタルサーバーを利用します。レンタルサーバーを利用することで、専門的な知識がなくても、サーバーにWebサイトのデータをアップロードし、自分のサイトをWeb上に公開することができます。
レンタルサーバーには、主に4つの種類がありますが、サーバーの設定が簡単で、より安価に利用できるレンタルサーバーが多くのアフィリエイターに利用されています。
レンタルサーバーを選ぶポイント
レンタルサーバーは、複数人で一つのサーバーを共有するため、データ転送量やディスク容量に厳しく制限が設けられています。そして、その量は各レンタルサーバー業者や価格に応じて様々なので、自分に合ったレンタルサーバー業者やプランを選ぶことが重要です。
そこで、レンタルサーバーを選ぶ際に気を付けるポイントを4つご紹介します。
WordPressの簡単インストールサービスがあるか
HTMLやCSSのコーディング知識のない人でも、高クオリティのサイトやブログを作ることのできるWordPressは多くのユーザーに利用されています。しかし、WordPressを利用するためには、本来WordPressを公式サイトからダウンロード⇒FTPソフトを使ってサーバーにアップロード⇒WordPressをインストール、という非常にややこしい手順を踏む必要があります。
しかし、レンタルサーバーにはWordPressのインストールを簡略化する、簡単インストールサービスが付いているものがあるので、WordPressを使いたい、という人はWordPressの簡単インストールの有無を確認してみましょう。
ディスク容量は最低限あれば良い
ディスク容量は、サーバーにアップロードされているデータの容量のことですが、個人サイトであればそこまで多いディスク容量は必要ありません。
Googleは1ページ当たりの容量を「1.6MB」に抑えることを推奨しています。これは、3G回線でもストレスなくページを表示できる基準です。つまり、1ページで必要とする容量はこの程度なため、個人サイトを運営するレベルであれば、必要以上にディスク容量を気にして高額なプランを選ぶ必要はありません。
独自SSLの無料サービスに対応しているか
SSLとは、Web上での情報の送受信を暗号化し、保護するプロトコルです。あなたのサイトをSSL化することで、ユーザーとの通信を安全に行うことができます。
SSL化をすると、URLの文頭が「https」に変更され、保護されている通信としてユーザーにアピールすることができます。もし、あなたのサイトがSSL化をしていなければ、ブラウザによっては「危険なサイト」として警告が表示される場合もあります。するとユーザーは安全性に疑問を持ち、あなたのサイトを信用しなくなるかもしれません。
そこで、多くのレンタルサーバーで独自SSLの無料発行サービスを行っており、レンタルサーバーの利用者に対し、無料でSSL化をできるようにしています。
輸送量をチェック
ディスク容量は最低限の容量があれば良いですが、サーバーを介して行われた情報の送受信量を指す、輸送量は気にする必要があります。というのも、Webサーバーがクライアントに対し情報を送信する度に輸送量が発生するため、アクセスが多ければ多いほど、輸送量を圧迫します。
一般的なレンタルサーバーでは、この複数のユーザーとサーバーを共有しているため、ユーザー毎に定められている輸送量を超えてしまうと、サーバー全体が影響を受けてしまいます。そのため、輸送量に関しては各社厳しく設定しているので、サイトの規模に応じた輸送量を確保するようにしましょう。
まとめ
サーバーはドメインと同じく、Webサイトには欠かせないものです。しかし、必要以上に意識しなくてはいけないものでもありません。細部にこだわったりせずに、レンタルサーバーで自分のサイト規模に応じたプランを選び、早めに自分のサイトをスタートさせましょう。