SEO対策とは、検索結果で自分のサイトを上位表示、あるいは露出を増やすために行う施策のことを言います。
日本の検索エンジンはGoogleとYahoo!が大きなシェアを持っていますが、日本のYahoo!はGoogleのエンジンを使っているので、実質Google対策と言っても良いでしょう。
この記事ではSEO対策の基本について解説をしていきたいと思います。
SEOのメリット
まずSEO対策をすることのメリットについて解説をします。
SEO対策をしっかりと施すことによって、以下のメリットが得られることでしょう。
検索流入が増える
SEO最大のメリットは検索エンジンからの流入が増えることです。
ユーザーの検索意図にこたえる形でコンテンツをしっかり作りこむことで、検索エンジンからの評価が高まり、検索エンジン上位に表示されやすくなります。
検索流入が増えることで見込ユーザーが多くなるのですから、アフィリエイトでの収益がより見込めるわけです。
広告費が抑えられる
SEOで上位表示されるようになれば、多くのユーザーの流入を見込めるようになります。
質のいいコンテンツは上位表示が継続されやすくなるので、広告出稿をした際と比べてもコストを相当抑える事ができます。
コンテンツは資産になる
SEOはストック型の集客手段と言われ、一度作成したコンテンツは蓄積されていきます。
SEO対策を施したコンテンツを地道に作り続け、質のいいコンテンツが増えていくことでそれらは資産となります。
質のいいコンテンツを増やし、しっかりと保守をすることでサイト全体の評価が上がる効果も見込め、集客力も高まっていくことでしょう。
SEOのデメリット
SEO対策の効果は非常にメリットが大きいものではありますが、もちろんデメリットもあります。
デメリットをよく理解しておくことで、SEO対策に必要な情報を集めたり、専門家への相談をするなどの手段を考えることもできます。
効果が出るまで時間がかかる
まずSEO対策の効果が目に見えて出るまでには時間を要します。
特にある程度まとまった流入を得るためには、数カ月から数年かけて対策を施し続ける必要があるでしょう。
そのためSEOでの集客計画はある程度中長期的に考えなければなりません。
即効性がない方法であることは理解をしておいてください。
専門的な知識が必要となる
SEO対策を自分たちで施して効果を出すためには、SEOに関する専門的な知識が必要です。
Googleの方針に沿ったコンテンツ制作を行っていないと、効果が出ないばかりかペナルティを受けて検索結果に全く表示されないということも置きかねません。
SEO対策の効果を出すためには、ルールを遵守すること、正しい知識をつけておく必要があります。
また、検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートされており、評価基準は大小変わり続けています。
公表された内容に沿って、どのような対策を講じるべきかを判断するためにも専門的知識は必要となります。
必ず効果が出るとは限らない
SEO対策は必ず効果が出るとは限りません。
ユーザーにとってあまり有用ではない質の低いコンテンツや、クローラーが判別しにくいページ構造になっていたり、専門的な知識も持たずに場当たり的なコンテンツ制作などをしていても効果は出ません。
また、上位表示を狙うキーワードによっても難易度が全く異なったり、検索ボリュームが小さくて流入が少なかったりするので、キーワード選定も慎重に行う必要があります。
つまり、SEO効果でしっかりと効果を出していくには、正しい知識をしっかりと身につけることが重要です。
検索エンジンのアップデートで順位下降の可能性がある
検索エンジンのアルゴリズムはアップデートを随時行っています。
これまで上位表示していたものがアップデートによって大きく下降したり、インデックスされなくなることもあります。
このアップデートは大小含めて年に複数回行われていて、特に大きなアップデートになると、順位が大きく変動する可能性があります。
とは言え、Googleは常にユーザーファーストを掲げて、ユーザーにとって有益な情報を上位に表示するということを提言していますので、ユーザーのことをしっかりと考えたコンテンツ作りをしているのならば、それほど心配をすることではないでしょう。
検索エンジンのアップデート情報には常にアンテナを張っておきましょう。
SEOで検索順位が決まる仕組み
では、SEOで検索順位が決まる仕組みについて触れていきましょう。
まずGoogleやYahoo!はクローラーという検索ロボットを巡回させて、世界中のページの情報を取得します。
クローラーで取得されたページの情報は一旦データベースに格納され、それらの情報と検索アルゴリズムを照会させることでページの評価をします。
そしてその評価に基づいて検索順位が決定され、検索結果に表示されます。
Googleの考え方を知っておこう
まずSEO対策を効果的にする上で重要なのが、Googleの考え方を良く知っておくことです。
Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
特に項目1番については重要で、SEO対策はテクニックを駆使するのではなく、ユーザーが求める情報を、ユーザーが求める形で提供することが最優先、それ以外のものは後からついてくる。ということです。
SEOにおいてはユーザーにとって何が有用であるかを第一に考えるようにしましょう。
SEO対策のポイント
Googleはサイト運営者向けに「ウェブマスター向けガイドライン」「Google 品質評価ガイドライン」を公開しています。
ガイドラインにはGoogleが定める基本方針や、評価基準、ペナルティの基準などが記載されており、ガイドラインに則ってSEO対策することが推奨されています。
その中でも理解しておきたい考え方についていくつかピックアップして解説をしていきます。
E-A-T(専門性・権威性・信頼性)
Googleの考え方で特に重要とされているのが、E-A-Tです。
E-A-Tとは専門性・権威性・信頼性のことを指した単語の頭文字を取ったものです。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
WEBサイトはあるテーマに特化していること(専門性)、発信する情報元に権威があること(権威性)、専門家が執筆する・一次情報からの引用で情報に正確性がある、運営者やライター情報が開示されていること(信頼性)など、ユーザーにとってサイトの情報が正確かつ信頼できるものであると担保されていることが大切です。
YMYL(Your Money or Your Life)
YMYLとは(Your Money or Your Life)の略で、資産や健康、生命に関わる情報は特にE-A-Tを重要視し、厳格に評価されます。
YMYLジャンルは不動産や転職なども該当し、その範囲は今後拡大していくことも考えらえます。
取扱いジャンルがYMYLに該当するかは都度確認をするようにしましょう。
事実に基づかない情報は誤解を招くだけでなくユーザーにとっての損失を招く恐れがあります。
YMYLジャンルを取り扱う場合は、専門家による執筆・あるいは監修を受けるようにしましょう。
不正行為は絶対にNG
質の低いコンテンツを上位に表示させる方法として、ブラックハットSEOという手法が横行していた時代がありました。
ブラックハットSEOとは検索エンジンのアルゴリズムの穴をついた手法で、主な手法として以下が挙げられます。
- 大量の被リンク設置
- 質の低いコンテンツの大量生産、複製
- 隠しリンク、テキスト
- キーワードを不自然に大量に盛り込む
- ユーザー用と検索エンジン用のページを用意する
上記のような検索エンジンを欺くような方法で上位表示を獲得するページが沢山ありました。
現在ではこういった手法は不正とされ、ペナルティの対象となっています。
モバイルファースト
また、昨今のスマホ普及を背景に、現在のGoogleは検索順位の決定を基本的にモバイル向けに係れているページを元に評価しています。
これをモバイルファーストインデックス(MFI)と言います。
モバイルページのコンテンツやページそのものを省略することで、ページの評価に影響が出る可能性があります。
MFIについてはサーチコンソールで対応の状況を確認できるので、エラーが出ているページは通知を元に適切に対応をしていくと良いでしょう。
SEO対策の効果計測
SEO対策における効果を計測する方法は様々ですが、基本のツールとして必ず入れておきたいのがGoogle SearchConsleとGoogleAnalyticsです。
どちらもGoogleが提供する計測ツールで、基本的に無料で利用できる上、とても高機能なので必須のツールと言えるでしょう。
Google SearchConsoleはGoogleからの流入やキーワードの検索順位など、Googleにおいて自分のサイトがどういう状況かを見る事ができます。
対して、GoogleAnalyticsはサイトに流入したユーザーがサイト内でどのように回遊しているか等を見る事ができるツールです。
具体的な説明は下記にありますので、是非参考にしてみてくださいね。
SEO対策はユーザー第一で考える
SEO対策というと「テクニック」をイメージする人が少なくなく、ユーザーファーストという本質を見失いがちです。
SEOで上位に上がることだけを目的とすることで、ユーザーを置いてけぼりにした施策をしているサイトがまだ存在しているのも事実です。
しかしGoogleのアルゴリズムは日々進化をしており、ユーザーが有益な情報に辿り着きやすくなるためにアップデートを繰り返しています。
小手先のテクニックでは一瞬は上がるかもしれませんが、すぐに通用しなくなります。
Googleが掲げるように「ユーザーのことを第一に考えたサイト作り」を行うことで、結果SEOに強いサイトになることが現在のSEO対策の基本となります。
常に「何をすべきか」「何をしてはいけないか」の情報をキャッチしながら、その時々に合わせた変化に柔軟に対応をしていけるよう施策をしていきましょう。