iPhoneが日本で発売され、スマートフォンが生活の一部として定着をしてから約14年も経ちました。
2022年には日本でのスマートフォンの所持率は94%を超え(NTTドコモ モバイル社会研究所調べ)、誰もがインターネットにアクセスできる世の中になっていると言えるでしょう。
総務省の令和3年版情報通信白書によると、スマートフォンによるインターネット利用率は全体の約7割。
そしてLINEによる2021年下半期のインターネット利用調査によると、「スマホのみでインターネットを利用」しているユーザーが52%と過半数を超え、スマホとインターネット利用の結びつきはPC以上ということが分かります。
さらに同調査では年齢が上がるほど、スマホ利用の増加傾向が顕著だという結果も出ています。
そのため、より広い年代にリーチするためにはスマホ対応の重要性がかなり高いということも数字で分かります。
インフォトップユーザーのデバイス利用状況は?
実際、Googleはモバイルファーストインデックスを掲げ、スマホ対応サイトの準備はほぼ必要不可欠と言っても過言でないのが現状ですが、そういったスマホ利用の現状とインフォトップのユーザーで比較すると、どのようなことが見えてくるのでしょうか?
今後のアフィリエイトにおける施策のヒントとして活用頂ければと思います。
インフォトップ全体のデバイス利用状況
まずインフォトップ全体における利用デバイスの状況を調査しました。
世間の動向とは異なり、インフォトップではPCが57.6%、スマホが42.4%とややPCのユーザーが多い結果となりました。
次に2021年からの推移を追ってみましょう。
2021年1月からの動向を見ると、両デバイスの割合は同水準で推移しているため、利用デバイスには大きな変化は見られません。
カテゴリ別のデバイス利用状況
次にカテゴリごとに利用デバイスの違いを見ていきましょう。
データを掘り下げていくと、面白い結果が浮かび上がりました。
カテゴリごとに利用デバイスの比率に大きな違いがあるのです。
商品カテゴリ | PC | スマホ |
---|---|---|
せどり・転売 | 45.60% | 54.40% |
FX | 65.30% | 34.70% |
ツール・その他 | 91.30% | 8.70% |
アフィリエイト | 68.90% | 31.10% |
その他(学習・自己啓発) | 42.50% | 57.50% |
ホームページ・ブログ・ライティング | 90.40% | 9.60% |
情報起業 | 52.70% | 47.30% |
自己啓発 | 53.30% | 46.70% |
テクニック | 46.80% | 53.20% |
ネットビジネス | 47.50% | 52.50% |
体の悩み・健康 | 46.10% | 53.90% |
その他ビジネス | 31.00% | 69.00% |
バイナリーオプション | 47.50% | 52.50% |
スポーツ | 55.50% | 44.50% |
競馬情報 | 65.20% | 34.80% |
恋愛 | 40.50% | 59.50% |
先物取引その他 | 60.40% | 39.60% |
ペット | 26.60% | 73.40% |
株式(IPO・現物・信用) | 51.70% | 48.30% |
独立・起業・SOHO | 68.80% | 31.20% |
PCの利用率が高いカテゴリ例
FX、ツール・その他・アフィリエイト、ホームページ・ブログ・ライティング、、競馬情報、先物取引その他、独立・起業・SOHO
スマホの利用率が高いカテゴリ例
ペット、恋愛
比率の多いデバイスで分けてみてみると、PCの利用が多いのはビジネス系カテゴリが中心、スマホの利用が高いのがペットや恋愛などのカジュアルなカテゴリと比較的はっきりと分かれているのが分かります。
この時点でどのような層が商材を購入しているのかイメージができますね。
このようにインフォトップのデータではPC版のユーザーが多く、特に報酬の大きいビジネスカテゴリにおいてはその傾向が顕著と言えます。
これらはしっかりと腰を据えて取り組むジャンルでもあるため、PC率が高いのは納得の結果です。
スマホ対策は必要不可欠
しかし先ほどの総務省、LINEの調査結果から、スマホのみのユーザーが過半数であること、年齢層が上がるほどスマホでのインターネット利用が高いことを考えると、PC中心の施策のみではリーチできない層が存在していることも想定できます。
アフィリエイトで成果を上げるためには、見込の高い層を多く集客することも重要な方法です。
カテゴリによってまだ開拓がされていないと想定される層があるのならば、その層に向けてアプローチをかけてみることで良い結果を生むこともあり得ます。
今後もスマホのインターネット利用率が高い状況は続くことは容易に想定できます。
そして、モバイルファーストインデックスを前提すると、スマホ対策を打つことはPCへの良い影響を与えることも明白です。
現時点でのカテゴリ別のユーザー層を加味しつつ、どのように対策を打てばより多くの集客と訴求が可能なのかをしっかりと加味しつつ、対策を進めていくと良いでしょう。